カクテルとオペレーションズリサーチ(OR)。Cocktails and Operations Research (OR).

 本日から社長の最近感じたり、考えたことを少し書こうと思います。「社長の独り言コーナー」を設けます。

 

 今回のテーマは「カクテルとオペレーションズリサーチ(OR)」です。

 先日、東京・青山のバーで頂いたカクテルがとても美味しく、それが80年代頃の洋画で度々登場していることに気付きました。それは、Pina Colada(ピーナ・コラーダ)です。気に入って、レシピを調べ自分で作りました。右の写真が、自家製のPina Coladaと材料です。

 材料は、ラム酒、ココナッツミルク、パイナップルジュース等です。パイナップルの甘さ、ココナッツの風味、そしてラム酒の香りが上手くマッチし、とてもおいしかったです。80~90年代、日本人が盛んに南国に海外旅行をするようになった時代、トロピカルカクテルとして人気があり、今でもよく飲まれている「チチ」(ウォッカベース)に風味が近いですが、ラム酒とパイナップルがまた違う効果をうんでいます。

 

 さて、カクテルでは、各種の材料の選択、そして量の比率が重要です。それはオペレーションズリサーチに通じます。これは英語でOperations Researchと表記し、略してORと言われます。ではORとは何か。それは、「様々な制約条件において、設定された目的をどのように達成するか」を考える学問、そして技術です。

 ORは1900年代初期に、英国、米国で生まれた大きな分野の学問で、そのなかに細かい分類があります。一つ、例を考えます。

 

 例えば、

  目的:チチに似ているが、別の個性がある南国的カクテルを生み出す。

  制約条件:

    (1)材料の選択

      (a)果物やそのジュース、(b)スーパーで市場に出回っているリキュール、(c)各種の南国的調味

      料という(a)~(c)から、それぞれ1種類を選択する。

    (2)材料の比率

      カクテルのアルコール度数を5~30度等にするため、リキュールのアルコール度数から、全体のなかの

      リキュールの量の比率の制限がある。

    (3)風味等のカクテルの特徴への希望

 

 これは、Pina Coladaにつながるか分かりませんが、ORのなかの線形計画法階層分析法というものを使い、理屈としては、”材料の選択”と”量の比率”がはじき出されます。

 

 自作のカクテルを楽しみながらこんなことを考えました。しかし、こんなことを言いながらも、実際に何かを開発するときには、

   「手を使うこと、様々な経験、直感、そして理屈等のそれぞれのバランスが必要」

と思っています。

 

 ORについて大雑把に説明しましたが、次回は、セルフサービスの喫茶店で会計のために客が待つ時間について、ORとして、検討したいと思います(多分です)。

 

 乞うご期待!







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